波の数だけ抱きしめて(1991年)ネタバレなし

湘南、鎌倉、茅ヶ崎江ノ島、134号線。昔よくドライブした場所。この映画の影響をも大きかったと思う。
当時、人気絶頂だった中山美穂織田裕二の共演が話題だったが、ストーリーもおもしろくて、記憶に残っている何回も見返したい映画。

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 学生時代最後の夏。何か思い出に残る夏にしたいと、ミニFMを立ち上げようと奮闘する4人の若者たち。彼らのひと夏の恋、キラキラした青春を、湘南を舞台に心地よいユーミンの曲にのせて描いた青春映画。ホイチョイプロダクションの『私をスキーに連れてって』『彼女が水着にきがえたら』に続く、青春ドラマ三部作の完結編。

 

 バブル全盛の今から30年以上前の作品だが、いま観ると懐かしくて新しい映画に観えるはず。ストーリーはもちろん、若々しい出演者たちも魅力的。自分の青春を思い出してしまう、甘酸っぱくてほろ苦くもあるキュンキュンする青春映画。

グレイテスト・ヒッツ~波の数だけ抱きしめて

 

 

 

 

ストリート・オブ・ヒーロー(1989年米)ネタバレなし

 主演のマイケル・パレがとにかくカッコイイ!観終わったあとにスカッとする爽快感。鳥肌が立つほどの歌唱シーンとギタープレイ。映画館の大きなスクリーンと音響で観たくなるロック映画の傑作で、何度も繰り返し観たくなる作品。

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 死んだのか。失踪したのか。、爆発的人気を誇るロック・バンド「エディ&ザ・クルーザーズ」のリーダー、エディ。人気絶頂のさなか、遺体が見つからない謎の自動車事故で姿を消し、バンドは解散。しかし、その後何十年もずっと人気は衰えず、伝説のバンドとなっていた。そんな世間をよそに別人に成りすましひっそりと生活していたエディだが、ある事件をきっかけに再びステージを目指すことを決意する。

 

 この作品の6年前に、映画「ストリート・オブ・ファイアー」で、一躍人気俳優となったマイケル・パレ。今回紹介した「ヒーロー」の方は、実はデビュー作「エディ&ザ・クルーザーズ」の続編です。なので原題は「エディ&ザ・クルーザーズⅡ」です。

 でも1作目を観ていなくても全く問題なく楽しめます。実際わたしも、続編を先に観ました。今から30年くらい前、家の近くにあった小さな個人経営のレンタルビデオ屋さんで見つけました。「店のおすすめ作品」という棚で。そしてあまりの面白さに、1作目も観たくなりレンタルした次第です。

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くちびるに歌を(2015年日本)ネタバレなし

 ガッキーこと新垣結衣が心に深い傷を負った教師役で、15歳の中学生たちと心を通わせていく感動作。十五歳。自分はどんな子どもでどんな中学生活を送っていたのか。そんなことを思い出させてくれる青春映画。

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 東京でピアニストととして活躍していた柏木ユリ(新垣結衣)は、故郷の長崎県五島列島に代理の音楽教師として戻ってくる。嫌々合唱部の顧問にされてしまったユリは、中学生の部員たちと打ち解けることなく、ぶつかってばかり。しかし次第に、明るく奔放な15歳の生徒たちも自分と同じように誰にも言えない悩みを抱え、みんなと一緒に歌うことで前に進む勇気をもらっているのだと知る。どこまでも青い海に浮かぶ小さな島々。美しい長崎・五島列島を舞台に繰り広げられる映像も物語も美しい作品。

 

 ガッキーのドラマや他の映画も観たことあるが、この作品のガッキーが一番いい。心に深い傷を抱えていて心を閉ざしているが、ひたむきに生きる生徒たちと触れ合うことで、ゆっくりと自分を取り戻していく大人の女性を見事に演じている。

その他、木村文乃桐谷健太木村多江などの実力派が脇を固め、生徒役に葵わかな恒松祐里など、現在活躍中の若手俳優が多数出演。

 

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コンタクト(1997年米)ネタバレなし

SF映画の傑作。ハラハラドキドキの展開。宇宙の神秘に魅せられる作品。

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 父親の影響で、子どもの頃からアマチュア無線と天体観測にハマっていた少女エリーは、その後、天文学を志し、地球外知的生命体の存在を研究する天文学者になる。ある夜、ついにエリー(ジョディ・フォスター)は謎の電波をキャッチ。それは宇宙から送られてきたもので、地球人へのメッセージと謎の設計図だった。そのメーッセージは何を意味し、何の設計図なのか・・・。

 正直、この映画を観るまでSF映画はあまり好きではなかった。過去に観たSFは、現実離れし過ぎていて、ありえない内容のものが多かったから。しかしこの作品は、素直に受け入れることができるストーリーで、どんどん引き込まれていった。特に宇宙から送られてきたメッセージには鳥肌が立った。あまりにも深い意味が込められていて。これまでSF映画をあまり観なかった人にぜひ見て欲しい作品。

 

  この映画をみている途中で、小学生の頃のことを思い出した。みんなから好かれていた理科の先生が授業中の雑談で「何でもいいから先生に質問ある人」と言ったところ、「宇宙人っていると思いますか?」という質問をした友達がいた。すると先生は少し考えてから「昔、船がない時代の人間は、海の向こうに自分たち以外の人間、肌の色が違う、違う言葉を話す人間がいるなんて思いもしなかったはず。宇宙もそれと同じかもしれない。みんなもまさか地球以外に生物がいるなんて思わないだろ。でもいつか凄い宇宙船に乗ってやってくるかもよ」と言って笑っていたことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異人たちとの夏(1988年 日本)ネタばれなし

 コロナ禍でお盆に帰省できない方にぜひ見て欲しい作品。全体を通してどこか懐かしく、私のようなおじさんには子どものころ実家で過ごしたお盆を思い出し。若い人たちには、おじいちゃん・おばあちゃんの家で過ごした夏休みを思い出させてくれるような映画。ノスタルジックで切ない、心あたたまる家族の物語。

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 監督は今は亡き大林宣彦さん。「転校生」「時をかける少女」等、数多くの名作を遺した日本を代表する映画監督。

 妻と別れ、仕事だけの孤独な毎日を送る中年の脚本家が、ふと立ち寄った生まれ育った街で、子どものころ事故で亡くなった両親そっくりな夫婦と出会うことから始まる不思議なひと夏の体験を描いたファンタジーあふれる作品。

 30年以上前、上京して間もない19歳の時に観た映画。後半、涙が止まらなくなってしまったことを覚えている。あれ以来観ていないが、お盆になると思いだす、記憶の中に輝き続けている作品。当時は自分も主役の風間杜夫と同じ立場で、子どもの目線で観ていたと思う。いま観たら親の立場として観てしまうのだろうか?違う感情、違う感想になるかもしれない。一度親元を離れて生活したことがある人なら共感してもらえる映画だと思う。ただし30年以上前の作品なので、最初は違和感があるかもしれませんが、10分我慢して観てもらえれば、次第に引き込まれていくはずです。
 観終わった後、ビールが飲みたくなり、すき焼きが食べたくなる。そして親や子どもに会いたくなる作品です。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィンブルドン(2004年英)ネタバレなし

 

今日は東京オリンピック最終日。オリンピックにちなんでスポーツを題材にした映画を紹介。ガチガ チのスポ根ものではなく、スポーツ好きじゃない人も楽しめる作品で、どちらかというとラブストーリー。観終わったあと幸せな気持ちになれる映画。彼氏彼女と一緒に観て欲しい楽しくハラハラする恋愛映画で、ちょっとテンションが下がっている時にもおすすめの元気が出る作品。恋に臆病になっている人にも観て欲しい映画。

 

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 全盛期を過ぎたイギリスのテニス選手ピーター(ポール・ベタニー)は、ウィンブルドン選手権を最後に引退を決意。しかし、偶然なのか運命なのか、テニス界にすい星のごとく現れた若くして優勝候補として注目を集めるアメリカ人のリジーと出会い恋に落ちる。テニスをとおして繰り広げる恋のゲーム。テニスの聖地・ウィンブルドンを舞台にしたロマンティック・ラヴ・ストーリー。キュートで強くてかわいい、負け知らずの新星ジーは『スパイダーマン』のヒロイン役で知られるキルスティン・ダンスト

 

 

 

 この映画を観て感じたのは、誰にも優しく、何事にも真摯に取り組み、一生懸命生きていれば、必ず誰かが見ていてくれるということ。映画の中だけのきれい事かもしれないが、私はそう信じて生きてきた。そして、身の回りで起こる様々なことは、すべて偶然ではなく、必然で運命だということ。子どもたちにもそう思って、一日一日を大切に生きて欲しい。いつどこで運命の大切な人と出会っても見逃さないように。

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

サマータイムマシン・ブルース(2005年)ネタバレなし

 これぞ学生の正しい夏休みの過ごし方!現在の人気俳優たちが大学生役で登場する青春ムービー。クスッと笑えてほっこりする、夏休みにオススメの作品。

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男子5人と女子2人の大学生が体験した、ちょっと不思議でユニークな夏休みを描いた青春映画。夏休みのある日、部室で過ごす7人の大学生の前に、なぜかタイムマシンが現われる。軽い気持ちで試しに乗ってみると、とんでもない事態を引き起こすことに…。出演は瑛太上野樹里真木よう子ムロツヨシなど個性派揃い。

 何気なく仲間と過ごしたくだらない時間って、年を取るととても尊い時間だったんだなぁと感じる。この映画を観た時そのことを改めて感じた。私のようなオジサンには懐かしく、もっとたくさんの「くだならい時間」を気の置けない仲間たちと一緒に過ごせばよかったなぁと、今になって少し後悔している。それでも学生時代は、人並みにくだらないことばかりして、友だちと遊んではいたつもりだが。

 私の子どもたちにも「暇な時間を一緒に過ごせる」「くだらないことで笑い合える」友だちをたくさん作ってほしい。そういう仲間にこれから出会って欲しい。一人でもそういう友だちに出会えれば、有意義な学生生活を送れると思う。大学や専門学校って、勉強だけじゃなく一生の仲間と出会う大切な場所であり、人生の中でも特別で貴重な時間だと思うから。