カクテル(1988年アメリカ)ネタばれなし

 

 

 

 夏にサザンが聞きたくなるように、夏になると観たくなる。観たあとは、海のきれいな南の島に行きたくなる。とにかく映画の中で流れるBGMも最高に夏気分を盛り上げてくれる。彼氏彼女と観て欲しい!またはこの映画を観て、彼氏彼女が欲しいと思ってもらいたい。つまり若い時は「夏を、恋愛を、青春を、楽しみなさい」という映画だと思っている。

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                                                 聞き込んだサウンドトラック

  大都会での成功を夢見る若者(トム・クルーズ)が、友情、仕事、恋愛、様々な挫折を味わいがら、真実の愛に目覚めるまでを描いたシンプルでわかりやすい青春映画。軍隊を除隊したブライアン(トム・クルーズ)は、ビジネスで成功しようとニューヨークにやってくる。しかし学歴のない彼を雇う企業はどこにもなく、バーでアルバイトをしながら大学に通う事にするが……。

 その年の最低作品を選ぶゴールデンラズベリー賞に作品賞と脚本賞で選ばれ、アイドル映画として酷評もされた作品。しかし、19歳の夏、上京したばかりの私は田舎の同級生と観に行き、満足して帰ってきた。オレも夏を楽しもう!恋愛もしよう!東京を楽しもう!と、すごく前向きな気持ちなったことを覚えている。帰りにはサントラも買った。30年以上たった今も、夏になると車の中で聴いている。感想は人それぞれだし、トム・クルーズが嫌いな人もいるだろう。ただ、私の仲の良い信頼できる友だちの中に、この映画をつまらないという人間はおそらくいないと思う。細かいことは気にせず、楽しむときはみんなで楽しむ。みんな青春を謳歌してきた仲間だからだ。私の子どもたちにも、この映画を単純に楽しめるような人間になって欲しい。

 

 

 

 

 

 

いま、会いにゆきます(2004年) ネタばれなし

梅雨が明けたというニュースを聞いた時、ヒマワリ畑を見かけたとき、大きなバースデーケーキを見た時。そして、オレンジレンジの「花」が流れてきた時。必ず思い出す映画があります。とても切なく、でも頑張って生きようと思わせてくれる作品。この映画を観終わると、きっと大切な人に会いたくなります。

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原作本

 地方の町に住む巧(中村獅童)は、最愛の妻・澪(竹内結子)を亡くし、息子の佑司と二人、悲しみを胸につつましく暮らしていました。巧は幸せにしてやれなかったことを、6歳の息子は自分が生まれたせいで母が病弱になってしまったのではと、心に傷を抱えながら、必死に支え合い生きていました。そんな親子の心の支えは、澪が自作の絵本に描き遺した「雨の季節に戻って来るから」という言葉。そして一年後、ついに雨の季節「梅雨」がやってきます。はたして本当に澪は帰ってくるのだろうか・・・・

 

携帯電話もメールもない時代の話。好きな人の自宅に電話をかけるだけでも勇気が必要だった。私にとっては青春時代を思い出させてくれる、切なく甘酸っぱい作品です。

 「君(あなた)の隣は居心地が良かったです」という映画に出てくるセリフ。私の子どもたちにも、そんなふうに思える相手、そんなふうに思ってくれる相手がいるといいなと思う。 私の子どもにも、世界中のどこかにいる、たった一人の大切な人に出会える奇跡が起きて欲しい!この映画を観る度に願いました。一度目より二度目。二度目より三度目の方が心にしみる作品です。公開後、夫婦役の二人が結婚したことでも話題になりました。大好きな大切な人と観て欲しい作品です。

 

 最後に、竹内結子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。とても魅力ある俳優さんでした。

#1『ハートブルー』(1991年アメリカ)

毎年、夏が来ると必ず観たくなる。波の音、潮風を感じて、海に行きたくなる作品。彼氏彼女と、友達と観るもよし、最後までハラハラドキドキの展開で目が離せない作品. 仕事と友情、恋人と仕事、心を震わせる生き方とは・・・・・

銀行強盗が多発しているロサンゼルス。犯人たちは、人を食ったようなスタイルで犯行に及び、誰一人傷つけることなく、必要な分だけ盗み、短時間で仕事を終えるプロ集団。この事件に挑むのが、キアヌ・リーブス演じる新人FBI捜査官(ジョニー・ユタ)とベテラン捜査官のコンビ。潜入捜査のためサーフィンを始めるジョニーは、地元のカリスマサーファー「ボーディ」と出会い、サーフィンに魅了されてゆくが・・・

 30年ほど前、新宿で友だちと飲んだあとに映画でも観ていこうという話になり、待つことなくすぐ始まる映画ならなんでもいいやと、たまたま選んだのがこの作品だった。ところが始まってすぐに、酔いも醒め、映画にはまり込んでいった。感動のあまり観賞中に鳥肌が立った作品が何本かあるが「ハートブルー」もそのうちの一つだ。

 この映画の3年後にヒットした映画「スピード」でブレイクする前のキアヌ・リーブスがさわやかで青臭くていい。その後、数々の作品に出演しているが、私の中ではいまだに「ハートブルー」が一番だ。カリスマサーファー役のパトリック・スウェイジが、とにかくカッコいい!前の年に日本でも大ヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻」のデミ・ムーアの亡くなった夫役で日本でもお馴染みの俳優。しかし「ハートブルー」では、ロン毛でワイルドなカリスマサーファーとして、また違う魅力を見せている。私にとっては、その後ガンで若くしてこの世を去ってしまった彼の遺作だ。また、ベテラン捜査官役の「ゲイリー・ビジー」のキャステングも泣かせる。ゲイリーは、70年代後半のサーフィン映画「ビッグ・ウェンズデー」の主役の一人として有名。そんな彼をサーフィンが重要な鍵となる映画で起用するところが、またこの作品の魅力でもある。そして監督は、2009年「ハート・ロッカー」で、女性初のアカデミー賞監督賞受賞という快挙を成し遂げたキャスリン・ビグロー。それと音楽ファンにはサプライズで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズアンソニー・キーディスもサーファー役で出演している。またサウンドトラックには、有名になる前のシェリル・クロウも参加。こちらもおすすめだ。

 私はただの映画好きなおじさんなので、専門的な知識もなく、自分の記憶と知識だけでこのブログを書いています(当然少しは確認のため調べますが)なので間違った情報や、勘違いで俳優さんの名前を書いてしまう場合もあるかと思いますので、ご了承ください。

 

 

 

ビッグ・ウェンズデー(字幕版)

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