#1『ハートブルー』(1991年アメリカ)

毎年、夏が来ると必ず観たくなる。波の音、潮風を感じて、海に行きたくなる作品。彼氏彼女と、友達と観るもよし、最後までハラハラドキドキの展開で目が離せない作品. 仕事と友情、恋人と仕事、心を震わせる生き方とは・・・・・

銀行強盗が多発しているロサンゼルス。犯人たちは、人を食ったようなスタイルで犯行に及び、誰一人傷つけることなく、必要な分だけ盗み、短時間で仕事を終えるプロ集団。この事件に挑むのが、キアヌ・リーブス演じる新人FBI捜査官(ジョニー・ユタ)とベテラン捜査官のコンビ。潜入捜査のためサーフィンを始めるジョニーは、地元のカリスマサーファー「ボーディ」と出会い、サーフィンに魅了されてゆくが・・・

 30年ほど前、新宿で友だちと飲んだあとに映画でも観ていこうという話になり、待つことなくすぐ始まる映画ならなんでもいいやと、たまたま選んだのがこの作品だった。ところが始まってすぐに、酔いも醒め、映画にはまり込んでいった。感動のあまり観賞中に鳥肌が立った作品が何本かあるが「ハートブルー」もそのうちの一つだ。

 この映画の3年後にヒットした映画「スピード」でブレイクする前のキアヌ・リーブスがさわやかで青臭くていい。その後、数々の作品に出演しているが、私の中ではいまだに「ハートブルー」が一番だ。カリスマサーファー役のパトリック・スウェイジが、とにかくカッコいい!前の年に日本でも大ヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻」のデミ・ムーアの亡くなった夫役で日本でもお馴染みの俳優。しかし「ハートブルー」では、ロン毛でワイルドなカリスマサーファーとして、また違う魅力を見せている。私にとっては、その後ガンで若くしてこの世を去ってしまった彼の遺作だ。また、ベテラン捜査官役の「ゲイリー・ビジー」のキャステングも泣かせる。ゲイリーは、70年代後半のサーフィン映画「ビッグ・ウェンズデー」の主役の一人として有名。そんな彼をサーフィンが重要な鍵となる映画で起用するところが、またこの作品の魅力でもある。そして監督は、2009年「ハート・ロッカー」で、女性初のアカデミー賞監督賞受賞という快挙を成し遂げたキャスリン・ビグロー。それと音楽ファンにはサプライズで、レッド・ホット・チリ・ペッパーズアンソニー・キーディスもサーファー役で出演している。またサウンドトラックには、有名になる前のシェリル・クロウも参加。こちらもおすすめだ。

 私はただの映画好きなおじさんなので、専門的な知識もなく、自分の記憶と知識だけでこのブログを書いています(当然少しは確認のため調べますが)なので間違った情報や、勘違いで俳優さんの名前を書いてしまう場合もあるかと思いますので、ご了承ください。

 

 

 

ビッグ・ウェンズデー(字幕版)

ビッグ・ウェンズデー(字幕版)

  • ジャン=マイケル・ヴィンセント
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